こんにちは、歯科医師の小竹です。
歯科治療には嫌なことが多いですよね。
凄く痛い思いをしたり、
音がキューンとなったり、
長時間お口を開けていなきゃいけなかったり
けど、その歯科治療の嫌なものの
お陰で進歩したものがあります。
それは全身麻酔です。
 
実は全身麻酔の吸入麻酔を始めて
行ったのは歯科医師だって
知っていましたか??
 
それまでの歯科治療は麻酔をせずに
歯を抜く事を行なっていました。
 
 
見てるだけで痛いですよね。
もうちょっと古いものだと
こんなものもあります。
 
歯を抜くことは拷問などでも使われており
大変苦痛なものでした。
痛みを和らげるために楽器を演奏している
様子も描かれています。
 
これの歯を抜く痛みに耐えたアポロニアは
歯の守護聖人として
崇められるようになったそうです。
歯を抜くときの道具を
持っているがちょっと怖いですね。
 
また紀元前には
歯の中に虫がいて暴れていると
考えられており、こんなものまであります。
めちゃくちゃ痛いというのが
伝わってきますよね。
 
こんな痛いものに対して
やっぱり少しでも
痛みを取り除きたいですもんね。
 
そこで今でも使われる笑気麻酔を利用して
1844年に歯科医師のH.ウェルズが
抜歯の際に利用したのが
吸入麻酔の始めと言われています。
 
歯の痛みにずっと前から悩まされており、
それに対して少しでも痛くないように
治療したいと思うのは
昔も今も変わりないですね。
 
痛みとは本来身体の中の危険を知らせるサインです。
歯の痛みがそれだけ強いのは食べるということが
生きる上で大変重要な行為であるから痛みが強いのかもしれませんね。
 
今でこそ麻酔で痛みを少なく
治療できますが
ベストは痛くなる前に
治療を受けることが重要だと思います。