部分入れ歯は、歯の欠損が1本だけの場合から、綺麗な歯が1本しか残っていない場合にまで幅広く対応できるものです。部分入れ歯の形は様々で、前歯、奥歯、両方のものがあります。
部分入れ歯は、抜歯をした後の粘膜部分に人工歯がついている床（しょう）と呼ばれる土台を乗せて支えます。そして、残った歯にバネ（クラスプ）をかけて安定させます。バネをかける歯を削りますが、削るのは少しだけで済むという特徴があります。
床は保険診療の場合、主に歯科用プラスチック（レジン、スルフォン）で作られます。そして、歯が抜けている所の両側の歯には、金属の型をつけて固定します。
・部分入れ歯のメリット
総入れ歯と比較した時、部分入れ歯には様々なメリットがあります。1つめは健康な歯はそのまま残せるということです。
総入れ歯にする場合は、健康な歯まで抜かなければならないケースもあります。しかし、部分入れ歯であれば、健康な歯は温存することが可能です。
2つめは、しっかりと固定できることです。総入れ歯の場合は、入れ歯と歯茎の吸着だけが頼りのため、場合によってはずれたり、はずれたりすることもあります。
しかし部分入れ歯であれば、残った健康な歯に金属の型をひっかけてしっかり固定できますので、入れ歯がずれたり、違和感が出たりするケースは少ないのです。
3つめは、調整が簡単なことです。口の形や歯の位置などは、年月とともに変化していきます。そんな時でも部分入れ歯であれば、調整を行なうことでしっかりと固定できるようになります。さらに調整が容易なので「入れ歯全てを作り直し」、「買い替える」といった費用の負担をおさえられます。
・気になる部分入れ歯のお値段
部分入れ歯の費用は、保険診療と自費診療によって変わってきます。自費診療だと材質や強度が変わってくるため、より違和感のない仕上がりが期待できます。
例えば、バネ（クラスプ）に関しては、保険診療では金属性の金具で取り付けるタイプになりますが、自費診療ではノンクラスプと呼ばれる金属バネがない、目立たない入れ歯の作製が可能です。
患者様のライフスタイルやご要望によって様々な作製が可能ですので、ご不明点がありましたら当院までご相談ください。
