MFT(口腔筋機能療法）とは、舌や口唇、お口の周りの筋肉を整えるトレーニングのことです。歯並びを正常な形態にして美しい口元を維持するために行なうもので、矯正治療の後戻り防止としても用いられます。
お子様の歯並びに影響を及ぼすとされる幼少期の癖にはいくつかあり、矯正治療と同時進行でMFT(口腔筋機能療法）を取り入れることで治療がスムーズになるケースもあります。例えば指しゃぶりや唇かみ、舌の位置、身の回りの物を口に入れるなどの癖も、不正咬合の原因となり得ます。その他口呼吸や頬杖なども、歯並びやお顔の左右バランスにも影響するといわれます。いずれのパターンでも、多くの場合お子様は無意識で行なっている「癖」なので気がついたらやめるように促しましょう。
・トレーニング方法は3ステップ
歯並びに関わる癖自体の改善をすることで、不正咬合の予防に繋がります。
MFT(口腔筋機能療法）によって口腔周囲の筋力をつけることができれば、このような癖が自然と治るケースも少なくありません。
MFT(口腔筋機能療法）のトレーニングは、大きく分けて3ステップです。
1.診察で舌の動きや位置などを検査して、トレーニングの方向性を相談します。
2.診察内容をもとに指導を行ないます。しっかりクリニックでトレーニングの練習をしていただき、ご自宅でも毎日継続していただきます。
3.最後のステップは、クリニックでのトレーニング経過チェックとなります。お子様の年齢や状態にもよりますが、ご自宅でのトレーニングから経過チェックを6か月から1年ほど繰り返すことで症状改善が期待できます。
・歯並びへ影響が出る前に
幼少期のお口周りの癖が、後々の歯並びなどに大きく影響することもあります。お子様の気になる癖や症状が感じられたら、早めに歯科医師へご相談されることをおすすめします。早めにMFT(口腔筋機能療法）などの対処をする方が、癖が治りやすかったり、症状の悪化を防いだりすることにも繋がります。また、本格的な歯科矯正を行なわずにトレーニングだけで改善されれば、お子様自身の負担も抑えることになります。
お子様の歯並びで気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
